トークショーのこと


先日、日下潤一個展で行われた記念トークショー、
その名も「僕は書体(ひと)の悪口は言わない」(!)に行ってまいりました。
日下潤一さんは私が大好きな装丁家です。
(写植の時代展の後に書いた「魚の文字」にもお名前が出てきます)

先週の「文字塾展」に引き続き、
会場のスタジオイワトは満員御礼で、
定刻に始められないくらい、すごい熱気でした。
中には知っている方もたくさんいて、
声をかけてくださったのがとてもうれしかったです。
ちょうど一年前、大熊肇さんの「文字の学校」に、
初めておそるおそる行かせていただいたことを思えば、夢のようだ(笑)

しかし文字っ子レベルは成長していないというか、
一年前と同様、圧倒されっぱなし、動揺しっぱなしの二時間でした。
明朝体の定義について考えたこともなかったよ…。
でも小宮山博史さん、向井裕一さんとの息のあったやりとりが楽しくて、
「まだまだ聞いていたい!」と思うほど興味深いお話ばかりでした。

特に小宮山さんがおっしゃっていた
「最近は(ファミリーの)ウエイトがたくさんありすぎる。
本文書体のウエイトは四つくらいでいいんじゃないか」っていう言葉、
私は(ひとりで手を挙げる勇気がなかったけど)実はすごく共感しました。

文字は太さによって本当に印象が変わるので、
長い文章だとわずかな違いがすごく気になってしまいます。
だから本文に使うような書体は、
最初からウエイトの選択肢が少ないほうが
実は読み手にはやさしいんじゃないかと思いました。

それに私は昔から石井明朝が好きだったせいか、
同じかたちのままで字が太くなったり細くなったりするのは
今でも違和感があるのですよね。
(あれ、でもゴシックだと気にならないや。???)

たとえば写研の書体がいつか公開されて、
OKLファミリーなんていって、
すんごい細いのとか、太いのが出てきたら悲しいなあ、
と思いながら聞いていました。

「正木さんは書体分類なんて興味あるんですか(苦笑)」
とまわりの人に聞かれたりしたけど、ちゃーんと分類してますよ!

やさしい文字、強い文字。こわい文字。おもしろい文字。

……。

そんなこと言っているから、進歩がないんですね。
今は次回のテーマ書体について研究中。
これがまた難しいのです…。

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